プロフィール

2度の億り人、2度の退場

億り人からの転落ストーリー

カモネギ @kamonegi_phd です。ブログのタイトルにもあるように、3度目の億り人を目指しています。3度目ということはこれまでに2度、億り人になったことがあるということでして、もう少し言うと2度億り人から転落したということです。

あの時、もう少し冷静に、客観的に自分を見ることができていれば・・・と後悔はとてつもなく大きいです。

自戒を込めて、これまでの投資遍歴も含めて2度の億り人からの転落ストーリーを晒したいと思います。

幼いころから投資が日常にあった

父親が積極的に株式投資をしていたこともあって、小さい頃から投資は日常に溶け込んでいました。父親が毎朝新聞で前日の株価をチェックしたり、株式ニュースを観たりラジオを聞いている様子をみて自然と「何をしてるのかな?」と興味を持ちました。

初めて株を買ったのは中学生の時。お年玉やお小遣いを貯めて、父親と相談して買いました。しかし、ビギナーズラックもなく株価は買った時をピークに下がり続け、あっという間に購入時の1/3の株価になってしまいました。投資が自己責任であることを痛感し、怖いなぁ、でも面白いなぁを実感しました。

ちなみに、この株はその後10年以上塩漬けになりましたが最終的には数十万円の利益が出ました♪ここはメシウマじゃなくてすみません。

投機家の王道をいく 現物株 → 信用取引 → 先物

投資というかほとんど投機でしたが、本格的にのめり込んでいったのは大学生になってからです。時間とお金に少し余裕ができて、まずは株を始めました。短期売買をくり返して、負け続けました。当然です、勘でやってましたから

そのうち信用取引というものを知って「3倍取引できる!」と張りきって3倍損しました

損し続けると「損してるのは投資対象との相性が悪いからだ」という心境になります。それで他のモノを探すわけです。そうすると近いところに日経225先物というものがあるんですね。ご存知の方も多いと思いますが日経225先物は信用取引よりもさらにレバレッジを掛けることができます。もうね、メチャクチャお金減るわけです。すぐに追証がかかるわけです。

この時点でどれくらい損していたか、はっきりとは分かりませんが(いい加減)、奨学金もつぎ込んで少なくとも200〜300万円は溶けてたと思います。

勘でやってますからね。投資ではなくギャンブルになってるわけです。こうなると負けても負けても取引したくてしょうがないんですよね。ただ、タネ銭(元手資金)がないのでできない。いま思えば借金してでもやろうと思わなかったのは不幸中の幸いだったと思います。限度額ギリギリまでキャッシングして、サラ金に手を出して、なんてことになっていたら今の自分はなかったかもしれません。

バイトに精を出してタネ銭が貯まるまでの間何をしたかというと、これまで負け続けた現物株、信用取引、先物以外に何かないかと探すわけです。この時点でもまだ、なぜ自分が負け続けているかを本質的に理解できていなかったんですね。今は運が悪いだけ、絶対に儲かるようになる、という根拠のない自信に基づいて投機を続けようとしていました。

そんな時に目にとまったのが、当時人気が出てきていたFXでした。

FXちょろい!と一瞬思う

当時はレバレッジ規制が実質ないようなもので、レバ300倍くらいでやっていたと思います。

30万円入金しました。よく分からないけどクロス円(豪ドル/円とかランド/円ですね)を適当に買って適当に売ってをくり返していたら、いつの間にか口座残高が300万円になっていました。もうね、天才!って思いましたよ。

このペースでいけば来週には1,000万、一ヶ月後には億り人になってるんじゃないかと本気で思ってました。税金どうしたらいいんだ、儲かったことは言いふらしちゃダメだな、とか真面目に心配してました。

それから一週間ほどたった頃だったと思います、朝起きて「寝てる間にどのくらい儲かったかなぁ〜♪」とログインしてみると・・・残高マイナス!

ここ重要なのでもう一回言いますね。寝る前は300万円超あったんですよ、それが寝て起きたらマイナスになってたんです。どういうことか分からなくて、残高を見た瞬間に頭をよぎったのは「ハッキングされた」でした。で、ふとメーラーを見ると未読メールが数十件あるわけです。普段寝てる間にくるメールなんて多くて数件です。それで、メールの中身をみてみると全て強制ロスカットの通知なんですね。つまり、寝てる間に相場が急変 → 決められた証拠金維持率を割る → 強制決済、というわけです。しかも、かなり急な変動だったんでしょう。口座に入っていた額では損失が埋まらず借金を背負ったわけです。メールを見てようやく状況が理解できました。

ここでも不幸中の幸いだったのはマイナスが数万円で済んだことです。いま思えば、レバ300倍、当時の脆弱なシステムでこの程度の損失で済んだのはラッキーでした(ポジティブシンキング)。システムがダウンしていれば数千万円の借金を背負っていてもおかしくなかったです。

では、何がそこまで相場を急変させたのか?

リーマンショックでした。

色々と悟る

リーマンショックの転落劇はたくさんありますが、そこに私も入っていたわけです。さて、これで再びタネ銭を失いFXもその他投資もできなくなりました。実際、リーマンショックから二年近く投資はできませんでした。

この時ですね、自分が市場の養分になっていると気付いたのは(遅い)。投資したくてもできなかった二年間で、投資について知らないことを減らす努力をしました。そして、非常に重要なことに気付きました。それが「絶対に儲かる手法」なんて存在しないということです。そんなの当たり前、と笑う人もいると思いますが「絶対に儲かる手法」「無敵のトレード手法」を探す人は相当数いると思います。あなたも検索したことありませんか?

テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析は確かに有効なこともある。アノマリーが有用なこともある。でもこれらはあくまでも「これまで」の結果に基づく分析であって「これから」を保証するものでは決してない。少なくとも自分にはこれらを駆使して利益をあげる才能はないと悟りました。

だからといって投資をやめられるはずもなく、才能のない自分がどうしたら利益をあげられるかを考えました。そして思い至ったのが、相場を予想することをやめる、ということでした。

手動でトラリピをやってみる

相場を予想しないとなると、王道はインデックス等をたんたんと積み立てる長期投資であり、積極的に値上がり益を狙うなら、リスク管理をした上で、一定の値幅で機械的に売買をくり返す手法になります。後者の手法について調べていくと、FXで既にそういうサービスがあったんですね。それが「トラリピ」でした。

といってもすぐに始める気にはなれませんでした。インデックスに対する長期投資は文字通り長期に渡るもので、すぐに資産が増えることはない。元手資金が少ないならなおさらです。トラリピのようなシステムはいいと思う、でも手数料が高い。これまでのFXの経験から、トラリピのスプレッドと当時の手数料は異常に高いと思えました。

そこで考えたのが手動トラリピです。本家トラリピがやってくれることを手動でやるということです。イチイチ注文をしなければいけないのは面倒ですが「注文の手間」と「トラリピの手数料」を天秤にかければ、手動トラリピの方がメリットが大きいと判断しました。

さっそく「ドル/円のロング(買い)」でトラップを仕掛けました。当時の円安相場も良かったのだと思いますが、面白いように利益が出ました。これはいい方法だなぁ、とその後も手動トラリピを続け、順調に利益が出続けました。

私は欲深くて、すぐに初心を忘れて、調子に乗るんですよ。

数ヶ月経つ頃にはトラリピの1トラップに使う枚数を増やし、裁量トレードも始めました。いつもならここで負け続けて終わるんですよね。ところが、レバを最大にして、トレードすればするほど儲かる。ロスカットに引っかかりそうになってもギリギリの所で反発する。勘でやって、ただ運がいいだけなのに、FXちょろい!天才!(2回目)となりました。まったく懲りてないです。「悟った」とかウソです。

時に大きく負けることもありました。でもそれ以上に儲かる。根拠のない自信と勘に頼った売買でどんどんお金が増えていく。こういうことがあるんですよね。ロット(枚数)もどんどん大きくなっていきました。

そして・・・億り人になっちゃったんです。いまこれを書いてても信じられないような展開ですが本当なんです。

異常なトレード

当時の詳細な売買履歴が残っています(アップするのは勘弁してください)。どんな感じだったか羅列してみます。

  • 手動トラリピと裁量トレードを並行している。
  • 四六時中取引している。日中はもちろん、深夜、早朝も(本業は?)。為替が気になって眠りが浅い。眠れない。夜中に頻繁に起きてトレード。
  • 手動トラリピはドル/円、裁量トレードはドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ランド/円、ユーロ/ドル。
  • 手動トラリピは1トラップあたり10枚を10 pips間隔で。ここでの1枚は10,000通貨単位です。この異常さ、伝わってますか?ドル/円なので、1円あたり100万ドルのトラップです。怖いです。
  • 裁量トレードは1取引あたり10〜100枚!
  • 1日の残高増減が数百万円。
  • 利益を口座から抜くことなくフルレバ全力取引

書いてて思いました。

「そりゃ退場するよね」

最大瞬間残高 1億8千万円。ほぼ 2億り人です。
この時どういう精神状態だったかというと、自分は天才、特別な存在、怖いものなし、完全に勝ち組。

・・・

この時、少しでも冷静になってたらなぁと悔やんでも悔やみきれません。

震える手

ほぼ 2億り人からの転落の原因は上述の異常なトレード内容です。

市場では色々な「ショック」がありました。アベノミクスの黒田バズーカ、ギリシャ政局、EU量的緩和、Brexitなどなど。どれかに原因を求めることはできると思いますが、転落の主原因は外的要因ではなく内的要因(自分自身)です。そりゃそうです。あんな枚数でトレードしてたら遅かれ早かれ逝きます。

大きくドローダウンしても「自分だけは大丈夫」という自信があって、さらにポジションを取る。そしてジッと耐える。運よく耐えられると「やっぱり自分は正しかった」となる。自分が間違っていたと気づくのは、取り返しのつかない事態になった時です。

二ヶ月あまりのうちに1億2千万円を失いました

負けを取り返そうとムチャして、その後数ヶ月の間にさらに数千万円を失いました

損失を確定するとき、頭のなかは真っ白で何も考えられず、手が震えてクリックできなかったのを覚えています。これが1度目の億り人から退場に至った経緯です。

億り人から転落して分かったこと

ここまで読んでいただいた方の中には「バカだなぁ」と思われる方も多いと思います。自分でもそう思います。

ただ、当時の私の状況に身を置いたときに、はたしてどれくらいの人が冷静に判断できるだろうか?とも思います。

この転落で確信したことは、儲かった時にいかに逃げられるか、「勝ち逃げ」できる能力の重要性です。ひょっとすると億り人になることよりも難しいかもしれません。

話が長くなってきましたが、ここまでは1度目の億り人の話です。つまり、↑のように分かったフリをしてますが、同じ失敗をもう一回くり返してるんですね。自分でも呆れます。

それでは2度目の億り人からの転落劇をどうぞ。

仮想通貨バブルに乗った

1度目の億り人から転落したもののいくらかは残りまして、これを元手に仮想通貨取引を始めました。

2017年の仮想通貨バブルは記憶に新しいと思います。ビットコインはもちろん、メジャーアルトコイン(イーサリアムとかですね)から草コインと言われるものまで何でもいいから買えば上がる、売ったら負けという相場でした。

10万円分購入して億り人になったとか、中には「自由億」(10億)になったとか、そんな話がたくさん聞こえてきました。

私の仮想通貨取引は2017年1月にビットコインを買ったところから始まりました。最初に10万円分ほど、その後夏までに300万円分まで買い増ししていきました。

この時点で数十万円の利益が出ており、ちょっと上がりすぎだろうと思い一旦利確しました。私が売った直後から急騰したんですけどね(センスない)。

各種メディアで仮想通貨が積極的に取り上げられるようになりました。ビットコインだけでなく、アルトコインや草コインにも注目が集まり、買わなきゃ損、どこまででも上がる、という雰囲気でした。

私も一度は売ったものの、煽(あお)られてビットコインを買い戻し、メジャーアルトコインを片っぱしから買いあさりました。計500万円ほど。

NEM・Ripple・Zaifトークンに賭ける

こうやって何も考えずに買うとそこが天井というのがよくあるパターンなのですが、この時は違いました。500万円分買ったのがあっという間に800万円になりました。

さて、この頃どういうことが起こっていたかというと、購入単価が高いものは値動きが鈍り、購入単価が低いものが物色されて下値を切り上げ始めていました。仮想通貨バブルに乗り遅れた人たちが次々と参入し、購入単価が低い(買いやすい)ものへ資金が流れているのは明らかでした。

そこで、購入単価が低いNEMとRipple、さらに個人的に注目していたZaifトークンに集中投資することにしました。

NEMが15円、Rippleが40円、Zaifトークンが0.4円ぐらいだったと思います。計2,000万円を投下しました。ここにこれだけの額をかけるあたり、相変わらず投機家ですよね。懲りてないです。

予想していたより時間はかかりましたが、それぞれ噴いてくれました。NEMとRippleはそれぞれ100円を超え、Zaifトークンは1.5円に近づきました。自分の中では申し分ない出来だったので全て利確、2度目の億り人になりました。

タラレバをいうと悲しくなるんですが、NEM、Ripple、Zaifトークンは私が売った後でさらに噴き上がりました。売らずにホールドしておけば最大瞬間利益は2億円を超えていました。

ところで、仮想通貨の利益に対しては累進課税が適用されます。今回の利益には住民税と合わせて最高税率の55%が課されました。確定申告の際、ものすごく損した気分になりました。

さて、本題はここから。転落ストーリーの始まりです♪

仮想通貨バブル崩壊

もっと仮想通貨で儲けてやろうと考えて、利益を再投資することにしました。本当に懲りてないです。ただ、年末が近づいており、ここで全額を投資して年をまたいだ挙句に被弾すると地獄です(税金が払えなくなります)。そこで税金分だけは確保して、残りの利益で仮想通貨を全力買いしました。

ビットコイン、メジャーアルトコイン、Binanceで扱っている全ての草コインをお腹いっぱいになるまで買いました。しばらくして+70万円くらいになったのかな、それが天井でした。

あとは分かりますよね?

2018年1月、仮想通貨バブルがはじけました。残高をみるのがしんどすぎて、しばらく放置していましたが、これまでの利益も含めて資産の8割を失いました。2度目の退場です。

結局、何も分かっていなかった

痛い目にあって、悟ったとか分かったとか書いてきましたが、結局、何も分かっていなかったんですね。

怖いのは、3度目があったときも同じことをくり返すのではないかということです。今は冷静に考えられます。でも、お金が増えてくると今の感覚を失ってしまうんですよね。言葉は悪いですが「狂う」んです。

このブログもどれだけ続けられるか分かりませんが、もし3度目があるのなら、この転落ストーリーを読み返して「3度目の正直」にしたいと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。